UMB2017春選抜 「THE CHOICE IS YOURS」の展望について
ライター:MC派遣社員(@prpmqjjpmzrm)
UMBはMC漢が作り、ライブラレコードがそれを継承した日本最大規模の大会だ。
(これについては細かく言えばKOKは?そもそも継承したと言う表現は違うのでは?と意見があると思うが簡易的に表させていただく)。
2011年チャンピオンの晋平太が翌年からマスターオブセレモニー(司会)として進行してきたが、その役目は2016年で終わることとなった。
2017年。この年はライブラレコードの節目の年になることは間違いなかった。
MC漢率いる鎖groupとの裁判、目玉司会の晋平太の引退、mol53、NAIKA MCなど常連MCのUMB引退表明、他大会の規模拡大など、2017年に何か他との差異を明確に表す必要があったのだろう。
その結果。
2017年、3/27、UMB開幕戦は “THE CHOICE IS YOURS”と称し、ネット投票による32人の選抜MCでの予選を開催することとなった。
場所はZEPP TOKYO。
昨年、ドキュメンタリー映画が公開され話題になったGReeeeNがライブを2015年に行った場所である。
このような大きさのイベント会場で1大会を、それも予選を行うのは異例の事態である。
しかもスポンサーはあのavex。
このビッグチャンスにはUMB引退を表明していたMCや、昨年以前にUMBに出場していなかったMCも参加することとなった。
では出場メンバーを見てみよう。
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JAKE
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GIL
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MC松島
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MAC-T
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USU a.k.a. SQUEZ
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句潤
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ふぁんく
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MC☆ニガリ a.k.a. 赤い稲妻
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MOL53
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呂布カルマ
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晋平太
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adam
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BASE
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ウジミツ
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CHILL-B
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Disry
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Jony the sonata
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D.D.S
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しぇん
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早雲
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じょう
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CIMA
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裂固
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SURRY
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ムートン
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Kowree
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K-razy
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MAVEL
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Siva
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黄猿
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Y.A.S
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輪入道
それでは今大会の展望へ移ろう。
1.平日開催(3月27日)であること
開催日時である3/27は月曜日である。
つまり、一般的に土日が休みで平日に働いている社会人は来にくいといえる。
と、いうことは必然的に全体の大部分を占める観客は「春休み真っ只中の学生」ということになる。
経済力、行動力なども考慮すると高校生と大学生が主になるであろう。
これは私が現場を見て来た感想になるのだが、戦極MCバトルに近い客層になると思われる。
誤解を恐れずに端的に私個人の感想を言えば、戦極はその年やその時に人気のあるMCやたくさんそのMCのバトルを見たいと思われるMCが勝ちやすい。
一方UMBはその時その時のバトルの内容で勝敗をつけられやすい。
これは陪審員制度をUMBが導入していることが要因と思われる(どちらが良いという論ではなく、あくまでそのような特質があると思うという個人の意見である)。
そこから考えると、今大会は優勝候補として騒がれるようなMCや2016年、年末のUMBグランドチャンピオンシップで話題を呼んだウジミツなどが勝ち上がりやすいと予想される。
2.大きな会場(ZEPPTOKYOでの開催)
会場となるZEPPTOKYOは2700人程度のキャパだと言われている。
これは2016年のUMBグランドチャンピオンシップが行われた新木場agehaのキャパ2300人より大きな数字だ。
では、大きなイベント会場では小さな所と何が違うのか?それはバイブスである。
ここでいうバイブスとは単に大きな声を出すことだけではない。
ステージが広いゆえしっかりと体を使ったパフォーマンスで迫力のある声を出すことによって会場の盛り上がりが全く違うのである。
2016年のNAIKA MC、2015年のCHICO CARITOはそこをうまく使ってチャンプに登りつめたと私は考えている。
1度観客が盛り上がれば、3000人の歓声を受けることになる。
その度そのMCの勢いが増していき、同時に観客の方もそのMCに歓声を上げやすくなっていくのである。つまり早い段階でパンチラインを手数多く出すMCが有利となると言えるだろう。
晋平太、呂布カルマ、mol53、じょうあたりが得意とする分野だと考察する。
(ZEPP TOKYO会場)
(2015年に ZEPP TOKYOにて行われたGReeeeNのライブの模様)
3.UMB2017春大会への対策
ここで各大会に対する対策を練ってきたMCは早い段階でパンチラインを置くことができるため勢いがつけやすいと思われる。
これは何も韻のネタを仕込むという話ではなく、その大会がどういったものかを語ったりすることによって観客の理解や興奮を高めるという技だ。
2014年に優勝したR-指定は「2連覇チャンプの自分の首を皆が狙う。それを独走するヒーロー」といったテーマを掲げていたように見えるし、2015年に優勝したCHICO CARLITOは「今年は俺の年。最後は自分が決める」というテーマを掲げていたように見えた。
戦極15章で優勝したGADOROはトーナメントで反対の山にいたmol53を決勝の相手として一回戦のRude-α戦の内から指名し、決勝まで登りつめ優勝した。
このようにテーマがはっきり見え、その大会をなぜ自分が制覇することになるか語れるMCは強いと言えるだろう。
このテーマを今回はっきりと提示しやすいMCはUMB復活の年となる晋平太、前回決勝で優勝を逃した呂布カルマ、UMB引退表明を表しているMOL53、さらにじょう、MC松島などが得意とする部門であろう。
この他にも様々な要素によって考察を立てることができると思うが、ここで私の考える優勝予想をさせていただく。
本命 : 晋平太
対抗 : 輪入道
注意 : MCニガリa.k.a.赤い稲妻
やはり復活の年になる晋平太は様々な思いでこの大会に臨み、それを韻を交えて語り、最大限のバイブスを発揮してくるだろう。
それ故、他の優勝候補と上位回戦で当たることになれば勢いの差がつきやすくなると思われる。
輪入道は2015年のサマーボムで行われたMC漢とのバトル以後、バイブスの大きさをうまくコントロールし始めたことから、さらにバトル巧者になったように思える。
それが今大会でもうまく発揮できれば優勝に繋がる可能性がかなり高いと言えるだろう。
MCニガリは単純にラップスキルがこの中ではかなり高いMCだと思われる。
これはフロー、ライム、バイブス、アンサー力などなにをとっても能力のパラメーターが高いという意味だ。
2016年のグランドチャンピオンシップでは恐らく本調子で無いながらもベスト4に残っている。つまり、調子に左右されにくいという所もMCニガリの強みであろう。
ここまでの展望いかがだっただろうか。皆さんもぜひ自分なりの展望を抱き、現場に足を運んでみてほしい。もっとMCバトルが楽しく見れるはずである。
(画像はUMB公式サイト及び公式instagramより引用。zeep東京の画像はT’s HALL CLIPサイト、EMTG MUSICサイトより引用)
ライター:MC 派遣社員(@prpmqjjpmzrm)
戦極社長のMC正社員さんとは別人です。 ピースに実況やります。見つけたら絡んでください リプ見落としあったらごめんなさい 僕のTwitterは遊びです。見やすさなどを考え、リプライはしばらくしたら消すことがあります。ごめんなさい!!