晋平太対般若 バトル解説 フリースタイルダンジョン 〜なぜ晋平太は勝てたのか〜 

 

晋平太対般若 バトル解説 フリースタイルダンジョン

〜なぜ晋平太は勝てたのか〜

MC派遣社員

 

みなさんこんにちは。MC派遣社員です。昨日の晋平太対般若、まさかの展開でした。無敗だったラスボス般若が晋平太に倒されてしまうとは、、。

 

般若の歴史については前回触れた通りです。http://nihongo-rap.com/2017/07/05/bestmatch/

 

般若、漢がストリートらしさで勝負する時代から晋平太、R-指定のようにテクニックで魅力する時代を経て、どのスタイルが1番カッコ良いのかを追い求める現在。時代の分岐点となった2人の激突です。それではざっくりバトルの解説をしていきたいと思います。

 

 




 

 

第1試合

ビート 知らざあ言って聞かせやSHOW/TOKONA-X

今は亡きレジェンドTOKONA-Xの曲で、メジャーに行ってもやることは変わらない。ビジネス曲など作らない。わからないなら聞かせてやるよ。という内容の曲だ(かなりざっくり)。

 

ショービジネスかわからんな
メジャーデビューえりゃあぞ言う
本当に本当にメジャーこんでもできたの言うの
敵わんてまじ かなんかなん

 

般若対晋平太はある意味、どちらがよりヒップホップなのかを魅せる場でもあったと思う。それは晋平太と般若のこれまでのストーリーを見ても明らかだろう。

 

さあ、先攻の般若

 

おい、TOKONA
今からこの小便ハゲに教える勝ち負け

恐らくこれはTOKONAの知らざあのフックの引用でしょう。

磨きたてティンバランド If you want?
便所の座り小便かビッチ

 

TOKONAと般若は同じ1978年生まれです。

 

これが喧嘩殺し合いだったら
俺らの時代なら1発だぜ

 

晋平太戦の漢の引用でしょう。

 

ストリートだったら1発でポーン

 

このバースで般若は

「ヒップホップはリアルだ。嘘や美化では作れない。
俺やTOKONAや漢(全員1978年生まれ)を見ろ。」

とメッセージを送ります。

 

対する晋平太。

 

気合いはわかる。だけども

時代と気合いのギアが違う

 

ここまでと同様、踏みまくりのまま、
次の時代へのシフトを語ります。

 

俺が嘘で小便ハゲでクソッタレ?
それでもこの場は動かねえ

 

僕が思うに新しい時代の価値観はこれだと思います。
ステージだからこそあるがまま。

たとえ実生活で喧嘩は売れない、ぺこぺこしていようとも
ステージでは、ラップの上では嘘はつけない。

僕は最近のMCからはそんなことを感じます。
どちらが正しいかではなく、これは価値観のスタイルウォーズです。

 

対する般若

 

後がねえとか いつも俺はこれだけとか
そんな言い訳 もう聞きたかねえ

 

先ほどと同じ構図です。
ステージだけでのいっちょまえな発言は
「言い訳」であると言っているのです

 

対する晋平太

 

俺はそんな汚れた真似してねぇつもりだぜ
俺のマイク温もりだけ

 

価値観の具体的な指摘のし合いというよりは
価値観のぶつかり合いといったところですかね

 

般若は次のバースでも

 

俺がやりたいのはワンマンだ
あとはライブに全国

 

といっていますが、
これはリアルなMCだからこそ目指すべき
指標が違うという意味でしょう。

 

バトルMC止まりではない、と。

 

このバトルはどちらの価値感が好みか、
また筋が通っているかという点。

 

そして単純にどちらのラップスキルが高いかという2点で
ジャッジすることになります。

 

なので歴史の流れも見るいとうせいこうと
会話の流れとかなり細かい言葉の置きどころ、
アティチュードを見るKEN THE390が般若に上げ、

韻を重んじる関西のエローン、
今のバトルのみを評価するリリー
それに加え、ゲスト審査のアフラが晋平太にあげ、
晋平太の勝ちになったのでしょう。

票が割れたのは納得です。

 




 

 

第2試合

ビート ヤバスギルスキル10feat.韻踏合組合/ラッパ我リヤ

まさに新旧のヤバスギルスキル対決です。

 

先攻の般若の

      「半泣きだ」→あんまりな→頑張りな→あんたには→般若の庭

のライミングはしびれましたね

 

しかしこのスキルに対して晋平太は細かい「技」で対抗します

サンプリングです

 

そうかがっかり
般若のスキルも妙なハッタリ

 

般若の「関係あんの?」サンプリングです↓

 

関係あんの?
そうか、、、ガッカリ
最近多い妙なハッタリ

 

しかしさらに次の般若がパンチラインを見せます

 

T-Pablowも殴りそう
やれよボディタッチ
しろよ誤認(5人)ジャッジ

 

このパンチラインに対し晋平太は決定的なパンチラインというよりは
多くの押韻を今まで以上の熱量を込めて吐き出すことにより、
完全に般若の空気にはさせません

 

般若がここでここまでのフローに変化をつけ、熱量をあげ、
韻の畳み掛けに出ます。まさに最終兵器を持ち出したといった
ところでしょうか




 

三半規管にぶち抜く 魂のこれが勝負
俺はそんな感じだぜ これが上手なフルコース
ラップなんてこんなもんだろ
お前女か
何女々しいことさっきから言ってんだよ
涙?そうか じゃあ持ってくよ墓場
そんだけだ 俺の本名は嘉穂 武田

 

しかしすぐさま晋平太、熱量を込めたアンサー

 

女々しい女々しいそれでも別に
親が命名してくれた晋平太
胸張ってレペゼンして

 

女々しい→別に→命名しのアンサー+韻のコンボを見せます
女々しいと言われた点と、

本名を語りかけてきた点、2点に一気に
アンサーを返しました

 

完璧な押韻ではありませんが、ここから晋平太は必ず1文字以上の押韻で畳み掛けます

 

MC→決意→テクニック→血→胸に→常に

晋平→運命→売んねえ→正面→正念場→挑戦者

 

恐らく探せばもっと細かい韻も踏んでるはずです。
この決して速めではないビートに般若を超える速度、熱量、
韻の数で勝負に出たのです。しかも一貫して会話になってる。

 

そして何より決定打になったのが、これがこのバトルのラストバースだったことです。MCバトルは後攻が有利なのは常識ですが、その理由の一つが、ジャッジの直前まで自分のラップができることでしょう。

ジャッジする者は、テレビで見てる我々と違い、流れてくる字幕もない現場で、しかも即座に判定を決めます。

 

これで晋平太のクリティカル勝ちが決まります。

この勝負で全員が晋平太に旗を挙げたことも納得でしょう。

先ほどの5人の僕が考える審査基準にも当てはまります。

 

晋平太は初めて100万円にたどり着いたチャレンジャーとなりました。
次回以降の新モンスターレックも楽しみです。

 

それと、最後に。
この晋平太の100万円をとったダンジョンでのエピソードを
「やらせ」という人がネット上にたくさんいます。

本当にそうでしたか?僕には少なくとも晋平太のバトルジャッジにやらせがあったようには思えませんでした。僕の解説を見てもどうも納得がいかない方!
ぜひご意見お待ちしております!

 




 




日本語ラップ好きなら絶対!!

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