【書道家・靑蘭のlyricパンチライン書道 VOL.9】
味噌煮込みよりも濃いのは土地柄。レペゼン愛知·業界大注目のラッパーC.O.S.A
ライター:靑蘭(https://twitter.com/seiran_jp89)
〇愛知(名古屋)のヒップホップカルチャー
SEAMO,nobodyknows+,HOME MADE家族M.O.S.A.D(Equal. AKILA. TOKONA-X. DJ Fixer)
AK-69, Phobia Ot Thug(Mr.OZ, G.CUE,)などなど
数々のレジェンドラッパー達を生み出してきた愛知県。
同県がHIPHOPのヒットを生み出す理由として、地元アーティストをピックアップしてくれる地元FM局、クラブ界を取り上げてくれるファッション誌、CD制作を支えてくれるレコーディングスタジオなど、シーンで活動するアーティストをバックアップしてくれる環境が揃っているから。
とどこかで読んだことがある。
そしてなにより、そのレジェンド達の背中をみて憧れを持った多くのヘッズが新たにこの世界に飛び込む。
同県のラッパーは多くのライバルの中でサバイブしてきた現場叩き上げ。このキャリアが強みとなる。
〇業界大注目ラッパー
前文でも触れたように、HIPHOPサバイバルである愛知県から全国区へ駆け上がった業界大注目のラッパーを紹介させて頂きたい。
その名は【C.O.S.A(コーサ)】。
レペゼン愛知県·知立(ちりゅう)。
私が彼を知ったきっかけがApple Musicだった。
ピックアップで流れてきた楽曲、彼のスモーキーな声に画面を見上げた。
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出典:
愛知県知立発のラッパー・C.O.S.A. とFla$hBackSのKID FRESINOによる共作リリースパーティー開催。ゲストにPUNPEE、Campanella、MONJUら。
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元【Fla$h Backs(フラッシュバックス)】のクルーで現在はNYハーレム在住でビートメイカー、ラッパーとしてソロ活動をする【KID FRESINO(キッドフレシノ)】とのダブルネームアルバムだった。
どこかTOKONA-Xを彷彿とさせるような強烈な存在感。
純粋に言葉とフロウを武器としたラップに衝撃を受けた。
2015年にリリースされたストリート限定1stアルバム『Chiryu-Yonkers』はクラシック(名盤)と称されるほど。
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出典:https://soundcloud.com/c-o-s-a/cosa-my-say-prod-by-ramza-chiryu-yonkers-album
”
〇Wassup
今回私がリリック書道として紹介したいリリックも、1stアルバムに収録されている楽曲のものだ。
この楽曲の彼の説得力のある言葉は、自分を見直すきっかけにもなった。
そのリリックをいくつか紹介させて頂きたい。
歯は食いしばって 笑顔絶やさないで
狭いこの世界で 何がかけがえねぇ
誰と得る幸せ 失くしたなら気付け
行きたきゃ行け 辛いならば戻れ
マジで斜め上ばっか見てんじゃねぇよ
一個二個の傷 そんなの名誉
居心地のいい場所
受け入れてくれる小さな場所
大事にして 大事な物
手放してねぇか確かめる
-Wassup(Prod.jjj)-
リアルな生き様を乗せた強く優しい言霊の虜になりました。
『渋い!』って表現使いますよね?
英語には直せない日本人の感性らしいですが、彼の魅力はこの渋さ。人間力と言葉とセンス。
先月には待望のソロ初の全国流通盤ミニアルバムもリリースになっています。
これもクラシックと呼ばれる事間違いなしの美しい作品。
これは聴かなきゃ損ですね。
是非聴いてみてください。