渋谷O-EASTにて戦極U-22を見てきた。

渋谷O-EASTにて戦極U-22を見てきた。

 

ライター:穴ぐら虫

 





 

同日に別会場ではZeebra主催SUMMER BOMBが開催されていたが、こちらは若いヒップホップヘッズを中心として、1000人以上収容の会場に入りきらないほどの人が集まった。

 

U-22バトルの前に、スポンサーであるビタシグが開催したスペシャルマッチ、5万円争奪の4人によるトーナメント戦が行われた。


そこに出場したMCビキニこと藤田恵名は、この日は体調不良で体を冷やさないために水着姿ではなかったが、「ヤクブーツはやめろ」で一躍有名になったSHOとの対戦で、セクシーな下着をチラ見せ。

 

延長に持ち込んだものの、敗れた。

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勝ったSHOは前の試合の勝者、ACEと闘うも敗退。
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KEN THE 390さんは判定が割れたときのジャッジや、一言解説などを担当。
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本選バトルの司会は今までの八文字(写真左)から、今年何度も開催された予選をさばいてきたMAKA(写真右)に受け継がれた。
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1回戦は32人による1対1のMCバトル、次にその勝者が16人のシード選手と対決。それでベスト16が出そろう。
バトル形式は8小節×2本。

 

第1試合は怨念JAP vs MIRI。
怨念JAPが「アイドルのくせに前のバトルのときに薬指に指輪してた。ファンをだますフェイクだ」とdisると、MIRIは「わたしは指が太いから、薬指じゃないと入らないだけ』と言い返す。
しかし怨念JAPの勝利。
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MIRIさんが所属するアイドルユニット・ライムベリーはミュージック・ステーション出演をかけたコンテストの最終10組まで残っている。
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D0raham vs 蛆密。
自分のバースが終わって戻るドラハムに「俺に背中見せるな 背中の傷はラッパーの恥だ」とウジミツ勝利!
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MCニガリ a.k.a 赤い稲妻 vs NICO。
プロップスのあるニガリが「お前誰だ(Awichのサンプリングか?) NillNicoなら知ってる。YOUは何しにここへ来た?」
とかますと、
NICOは「乙事主(おっことぬし)は海を泳いできた。俺も熊本から海を渡ってきた。」
さらに2バース目の最後も「そこをどけ もののけ姫」
とアニメ映画『もののけ姫』にちなんだ言葉で筋を通す。

しかしニガリが勝利。
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MCfrogはゲストバトラーの言xTHEANSWERを
「せっかく前日の最終予選を勝ち上がってきたのに、相手はこんなチャラいやつ」とdisして勝利。
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inferiorは
「予選でも言ったけど俺のラップは薔薇より美しい
朝顔 昼顔 夜顔
ひまわりのように咲きたい 負けて死人にクチナシだな」
とリリカルなラップを披露。
それに対しRYOTAが「俺は朝も昼も夜も働いてるよ。ダラダラビルヨー」とWu-Tang Clan『C.R.E.A.M.』のフレーズを引用して勝利。
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MC MOGURAの挑発にKAKKYがキレかけ、KAKKYは勝ったものの憤懣やるかたない表情でさっさと戻っていった。
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T-Tongueは前の方のバトルでT-Swaggが「ルパン(THE)サード」と言ったのを拾って「T-Swaggよりアルセーヌ」と知的にバースの最後を飾って勝利。
モーリス・ルブランが書いた大怪盗アルセーヌ・ルパンの孫という設定なのが日本の作品ルパン三世。
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MoonはEINSHTEINの曲のサビのフレーズを使って「俺はI need ouよりI kill you
」とdis。
「だまされんな。こいつの曲はソナーポケットの二番煎じ」とこき下ろして勝利。
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ゲストバトラーの中で圧倒的に期待度が高かったのが福島のムートン。
「みんな俺が見てえの。上がる知名度。俺が司令塔」と個性的なフロウとともにライミングしてSONNYに勝利。
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ベスト16
怨念JAP vs ENEMY (シード)
ウジミツ vs ミステリオ (シード)
じょう vs 写楽 (シード)
KAKKY vs 9for(シード)
Amateras(シード) vs Moon
T-Tongue(シード) vs ミメイ
RYOTA vs ムートン (シード)
がじゅまる vs 裂固(シード)

 

ミステリオ「うんこ! はい笑った終わり」
ウジミツ「あんまりふざけんなよ。ここ立て。説教タイム」
世紀のスタイルウォーズは延長へ。
こわもてのウジミツを翻弄したミステリオが勝利。
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写楽「俺のアナルには火薬は詰めれない」
じょう「写楽ダメだな なまくら刀 さやに収めな」
フリースタイルダンジョンのFORKを引用して、さらに最初にdisられた火薬のラインをあえて使って客に読ませたじょうの勝利!

T-Tongueは出だしで「ミメイ、また負けに来たんか?」とフリースタイルダンジョン口迫のR-指定 vs DOTAMAの出だしをサンプリング。
延長にもつれ込んだ押韻対決を制したのはミメイ。
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ベスト8
怨念JAP vs ミステリオ
じょう vs 9for
Amateras vs ミメイ
ムートン vs 裂固

怨念JAPはミステリオの勢いをそぐことができず。
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じょう vs 9for
じょう「お前のラップは聞きあきた。
仕込み刀、煮込んだ白身魚
俺は一人のラッパー !」
9for「じょうくんの命もらった
白身魚じゃなくてししゃものフライ 宮本武蔵
納得いかないから延長にしろ! 」
9forが観客にあおった通りに延長となり、9forの勝利。
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Amateras vs ミメイ
Amateras「(前のバトル9forがじょうのラップに対して言った)不協和音 俺ブルジョワだもん!
タングの仇取らせてもらう」
ミメイも引かず延長に。
バースを韻で埋め尽くしたミメイの勝利。
​​XL

ムートン vs 裂固
ムートン「テレビのレギュラーのお前をイレギュラーな俺が殺すからよ」
裂固「俺はモンスターだけど心はいつでも一人のチャレンジャー それはごめんだな」
延長の末、新しいビートに乗り切れなかったと述懐したムートン、ここで散る。

 

戦極U-22ベスト4、そしてこのあとライブをする権利を得たのは、ミステリオ、9for、ミメイ、裂固。

ミステリオはライブでKICK THE CAN CREW『マルシェ』のRemixを披露。
「俺がマイク向けたら『テリオ!』って言って」と言ってたのは、原曲だと「色とりどりの『トリオ』」のところを自分の名前とかけてたのね。
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9forのライブは虎の子大河ビーツの「小節と小説について」の曲。
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ミメイはクルーの仲間であるTERUとライブがしたいと辞退。

裂固のライブが一番盛り上がった。
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準決勝第1試合、相手をおちょくるミステリオのスタイルにも感情を乱さず「ふざけんな」と冷静に詰めていった9forの勝利。
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準決勝第2試合、一歩も引かない韻の応酬は僅差でミメイが制す。

 

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11回高ラの1回戦でも対戦して因縁のある二人による決勝。
ミメイ「これが真実の決勝」
9for「まだ言ってんの? 事実上の決勝」
ミメイ「真実の決勝だからちょっと意味が違う お前が勝ったらHIP HOP is dead」
押韻でも負けずに、それに加えて印象的な言葉を小節の最後にかまして会場を沸かせた9forの勝利!
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戦極U-22、優勝は9for! 優勝が決まった瞬間に少年のようにジャンプして喜びを全身で表していた。




日本語ラップ好きなら絶対!!

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