渋谷FAMILYにて『虎ノ子MCバトル』を見てきた。

渋谷FAMILYにて『虎ノ子MCバトル』を見てきた。

 

ライター:穴ぐら虫

フロアは埋まっているが、人と人が触れ合わずにすれ違えるほどの客入りで、居やすい。
オープニングDJのyossi 2 the futureがEarth, Wind & Fire『September』やReal McCOY『Another Night』など懐かしいダンスナンバーからDr.Dre『Bad Intentions』、Hopsin『You Are My Enemy』といったヒップホップ・チューンで会場を温める。

主催は早稲田サイファーのMC chago(写真右)と明治大学KREISのMayu。
そしてこのイベントの特色は、全バトルのビートを気鋭のビート/トラックメイカー
虎の子 大河(写真左)が用意してきたということだ。バトルDJも全編にわたって彼が務めた。
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まずは早稲田サイファーのchago、ボルシチ、多嘉喜がそれぞれ10分弱のライブをおこなった。
多嘉喜の『自殺』という曲はタイトルやフックのインパクトもあるが、リリックの中に文章として自然に「ドタマ(DOTAMA」や「悪路(AKLO)」と

いうMC名を潜り込ませていたのが知的だった。

 




 


虎の子大河ビートはトラップがほとんどなので、それに乗せやすいフロウが得意なMCがやはり強い。
1回戦で上手さが印象に残ったのはMad Vega(写真左)だが、惜しくも序盤で姿を消した。

 

 

1回戦の後、 Tomgirlがライブ。大人の魅力で大学生主体の観客をメロメロにする。

 

この日はエントリー48人のうちキャンセルがほぼ出なかったということで、空きの1枠をかけ当日エントリー希望者約15人がMayuとじゃんけんをして、虚空 the Hellが出場を決めた。

 


その虚空 the Hell(写真右)を破ったmobay (写真左)は戦極でも「謎の男」といsて注目を集めたように、ここでも抜群のビートアプローチを見せた。

 


2回戦が終わって、主催が依然参加した六大学対抗MCバトルの面々がライブ。
法政大学のsideburnはぐりこという女性シンガーをフィーチャーした曲を披露。就職の関係でこれからは活動の拠点が関西に移るとのこと。

 


東京大学のMCぬーは1年前は自分がラップを始めて今この場所でライブするとは思ってもいなかったという自分の状況と合わせて「失敗を恐れずとりあえず飛び込んでみよう」という内容の曲を歌った。

 




 


9月のUNIRAPでも活躍した慶応義塾大学のGERAが組んでいるクルーBLACKBASSはこれからの飛躍が期待されていて、11月には1stEPが出るらしい。
GERAはこの日のバトルでも快調に勝ち進む。

 


高校生ラップ選手権出場者で知名度も高いよんろくを、K’ill(ケーイル)が「かませてないわりに歓声が多いのは、サクラがいるのかな?」と翻弄して下す。
勢いのあったK’illだったが、準決勝でGERAとの激闘の末、散った。

 


激闘といえば準々決勝のHo-Ko(写真左)とMilk Boya(写真右)も、disり合いの末ラストバースで強烈な一言を放ったHo-Koが巻き返し、延長までもつれ込んだ。しかしそこで出し切ってしまったのか、Millk Boyaの勝ち。

 


茨城のBOBOのライブ。吐く言葉が説教臭くはないがお教えや心がけとして音と共に心にすっとしみ込んでくる。

 


T-TANGGはフロアに降りたり、最前で見ている女性のカメラに向かてピースサインを決めたり、動画撮影中のスマホを奪ったりと今夜も大暴れ。
初めてマイクスタンドを使用して『HOME TOWN ~seaside湘南~』を歌うも、途中から外して動き回る。

 




 

SAMは「綺麗な身なりして実はきたねえ大人の姿も見てきたけど、隣には信頼できる仲間がいるから、俺はいつでも前を向いていられる」と話し、その仲間の一人であるBOBOとKowree『REVENGE OF UNDERDOG』のRemixを披露。

 


虎の子 大河は「大会が進むにつれ、バトルビートがゆったりになる」と予告していて、準決勝ではBPM(1分あたりの拍数)が60を下回る。
「もはや16小節×2本」などとMCたちも苦労する中、トラップビートに合わせた早口なフロウ重視の乗り方でなくても言葉をしっかりと聞かせることが大事だと説いたMk-2は準決勝までしっかり勝ち上がった。
他にも「自分のスタイルを貫くだけ」と言い切ったSPIRALや、相手を「雑な魚(=ザコ)」自分をピラニアと対比したデームなども筋が通っていた。

 

決勝は「トラップは苦手」と話しながらもインパクトのある言葉を吐いて勝ち上がってきたMilk Boyaを、英語交じりで抜群のセンスを感じさせるフロウのGERAが倒して優勝!

 

さらに決勝で闘った二人が組んでSAMとT-TANGGとのエキシビションマッチに挑み、これにも勝利して賞金上乗せとなった。
そしてBLACKBASSとして音源制作もしているGERAにとって、虎の子 大河からビートを提供してもらえるという優勝特典は、何よりのご褒美となっただろう。

なお、この大会の模様はFRESH!のモグテレビというチャンネルで全編生放送され、そのアーカイブも残っているので、下記のURLにアクセスしてぜひご覧ください。

 

https://freshlive.tv/mogurecords/160902




日本語ラップ好きなら絶対!!

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