2/17『戦極17章』観戦レポート穴ぐら虫版

2018年2月17日に開催された戦極17章について、バトルの詳しい解説はMC派遣社員さんが書かれると思うので、僕はそれ以外の部分についてレポートします。

当日、会場のZepp DiverCityの前には若者を中心としたMCバトルヘッズが集い、入り口から出入りする出場MCに写真やサインをねだる人や、予報はずれのにわか雨で空気がひんやりしてきた中、めげずにサイファーを始めるものなどもいた。

2階席を買った人は整列入場の前に地下の関係者受付でチケットを引き換える必要があった。これは通常より値段の高いプレミアムシートが2階席中央に設けられているため、席の番号が会場にあらかじめ付けられているものと違ってくるからだ。

建物外の広場のようなスペースで数百番単位で固まり、整列して待機してから徐々に入場。

会場に入るとオープニングDJタイムがすでに始まっており、 YANATAKE
「初めて見に来た人もしっかり楽しませるから大丈夫」と
ライムスター/Future Is Born
SALU/夜に失くす feat. ゆるふわギャング
BAD HOP/Mobb Life
DJ CHARI & DJ TATSUKI/ビッチと会う feat. Weny Dacillo, Pablo Blasta & JP THE WAVY
JP THE WAVY『Cho Wavy De Gomenne』
など新しい曲から、
DABO, ANARCHY, KREVA『I REP』
KICK THE CAN CREW『1000%』
KEN THE 390『真っ向勝負』
MACCHO, NORIKIYO, 般若&DABO『Beats & Rhyme』
NITRO MICROPHONE UNDERGROUND『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』
韻踏合組合『一網打尽 (REMIX) feat. NORIKYO, SHINGO★西成, 漢
AKLO『RGTO feat. SALU, 鋼田テフロン & Kダブシャイン』
ライムスター『B-BOYイズム』
など有名な曲に移行して2000人を超えたフロアを盛り上げ、
最後に
Fla$hBackS『Fla$hBackS』
を流し、先日急逝したFebb As Young Masonを追悼した。

MOL53のライブでスタート。
フリースタイルの中で先月UZIが大麻所持で逮捕されたことに触れ、
「今日は私服警官も紛れ込んでいるらしいが、だからこそ言ってやるぜ『Fxxk The Police!』」
とN.W.A.のサンプリングをしながら中指を立てる。

続いてLick-Gのライブ。
『Mellow Akira』で観客をあおり、自身もフロアに降りて柵にのりながら歌ったり、ステージ上で絶叫したりして熱狂のステージを繰り広げた。
MCでは「地球が誕生してから今が一番最高でしょ。こんな大きい会場がパンパンになって。みんなも今を楽しみなよ」と現在の活動の充実ぶりを語った。

オープニングの大会概要やMCバトルのルールを説明するVTRのナレーションはICE BAHNのFORKが務めた。

1回戦の対戦カードと結果一覧
○KIRRY vs 蛇
○MOL53 vs HI-KING TAKASE
ACE vs BASE○
○裂固 vs MC Mystie
西 vs SIMON JAP○
じょう vs ハハノシキュウ○
○Kowree vs デストロイ海沼
サイプレス上野 vs DOPEMAN○
○GIL vs 蛆密
PONY vs 智大○
TKda黒ぶち vs Lick-G○
ゆうま vs Hardy○
小池潔宗 vs PEKO○
○mu-ton vs 歩歩
FEIDA-WAN vs 晋平太○
○フランケン vs 山本びんた
○CIMA vs BASIL
句潤 vs NAIKA MC○
太平 vs MC松島○
○9for vs Hang
Amateras vs BATTLE手裏剣
○Siva vs Masa&トラヴィス・スットコ
K-razy vs ID○
T-Tongue vs 呂布カルマ○
MCfrog vs Dragon One○
D96 vs ミステリオ○
J-MACK vs Core-Boy○
○JAKE vs KOOPA
ELIONE vs 黄猿○
早雲 vs SAM○
SHOHEI vs スナフキン○

1回戦で印象に残った場面を挙げていくと、
まず2試合目に登場したMOL53
「お前にも言ってやるぜ、ファッキュー!」と中指を立てる。

サイプレス上野を倒したDOPEMANのフロウがかっこいい。

『フリースタイルダンジョン』への挑戦がちょうどテレビで放送されたばかりのPEKOは、小池潔宗にひるまないバイブスと、精密な韻で実力の高さを見せた。

mu-tonの2バース目
「俺はアンデッド まるでマーメイド 回るターンテーブル 沈むサンセット」
という押韻は歓声がひときわ上がった。

9forは「マイクに一途」とHangの1バース目を受けて何か踏んでから
「No.1目指してるぜI’m still」
とZeebraの曲『I’m still No.1』を変則的に引用して勝利!

そして話題となったのはAmateras
「韻」と書かれたパネルの上に靴を脱いで乗り、縄跳びをやったのは
はい、これで韻を踏みましたよ
という表現だったようだが、 BATTLE手裏剣は呆れてビートが流れてる最中に帰ってしまった。
MC正社員は延長ということにして改めてきちんとバトルをさせて決着をつけたがったが、八文字の判断で観客に「今のバトルを判定したいかどうか?」を聞いた結果、無効試合で両者敗退。

D96は敗れはしたものの、ミステリオ
「D96のアルバム『Diamond』 シュート決めるシャビアロンソ」
へのアンサー
「俺のアルバム買ってないのにそれはリアルか? シャビアロンソはフォワードじゃなくてパサーだ」
が的確で良かった。

SAM早雲から「韻だけか?」とdisられると次のバースで早いフロウにのせて内容でもアンサーを返し勝利。

1回戦が終わって、いったんバトルは休憩となり、ACEパンチラインフェチズ、そして今年から戦極のレーベルに加わった智大(ちひろ)がライブをおこなった。

ベスト32 結果
KIRRY vs MOL53 ○
○BASE vs 裂固
SIMON JAP vs ハハノシキュウ○
○Kowree vs DOPEMAN
○GIL vs 智大
○Lick-G vs Hardy
PEKO vs mu-ton○
○晋平太 vs フランケン
CIMA vs NAIKA MC○
MC松島 vs 9for ○
○Siva (対戦相手の1回戦が両者敗退のため不戦勝)
ID vs 呂布カルマ ○
○Mr.Q vs Dragon One
○ミステリオ vs Core-Boy
JAKE vs 黄猿○ 
SAM vs スナフキン○

9forが先攻1バース目を全部使って前振りされたMC松島からのぼったくり客引きの話にのらず、 2バース目で羽生結弦の話をふられると
「羽生結弦みたいにステージ上で滑ってるのお前だぜ
雪の国 釧路行き 松島すでに虫の息」
と北海道出身の松島にちなんだdisライムをうまく決めて勝利。

ミステリオに敗れたCore-Boyだったが「これからもコンシャスにやっていく」と、ツイッターなどでしばしば社会問題にも言及している今のスタイルを貫くことを宣言。

JAKEが「大麻合掌」と妄走族の曲名をドロップ。
それに対し黄猿は「俺はアルコールジャンキー」 と返す。

続けてバトルがおこなわれ、ベスト16から8人が選出された。
MOL53ーBASE○
○ハハノシキュウーKowree
○GILーLick-G
○ムートンー晋平太
○NAIKAー9for
Sivaー呂布カルマ○ 
Mr.Qーミステリオ○ 
黄猿ースナフキン○

不敵に挑発するLick-GGILが撃破。

レジェンドとも言える存在のMr.Q
「俺がMr.Q This is how we do」
という入りからして風格のあるかっこよさを見せつけ、 また1回戦ではミメイから
「俺が『ヤバスギルスキル11』に参加してやる」
と言われると、ラッパ我リヤのコラボ曲連作『ヤバスギルスキル』の一節をそらんじて会場を沸かし、堂々たるファイトでベスト16にて散った。
発売したばかりのソロアルバム『Let’s Get!』はiTunesヒップホップチャート1位を獲得したそうだ。

呂布カルマのライブの後、サイプレス上野とロベルト吉野のライブ。
MCバトルの盛り上がりの頂点とも思える2500人の観客が集まった中で、あえて初心を忘れるなと言う意味で『Start Line』を披露。
しかも途中からトラックが『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』やBUDDHA BRAND『人間発電所』に!

ベスト8結果
BASE vs ハハノシキュウ○
○GIL vs ムートン
9for vs 呂布カルマ ○
ミステリオ vs スナフキン ○

GIL vs mu-tonの福島対決は延長の末GILの勝ちとなったが、 ムートンの
「お前が郡山 通り穴 俺はSweeperつまり掃除屋だ お前にわかないんだ興味がな」
のフロウがヤバかった。

準決勝(ベスト4)結果

○GIL vs ハハノシキュウ

スナフキン vs 呂布カルマ○

一番食らったラインは準決勝スナフキン vs 呂布カルマより、スナフキンがベスト8 vsミステリオで
「HIP-HOPのHIPは知識HOPは行動」
というKRS・ワンの言葉を引いたのを再び引用して
「行動 レコード 塩こしょう少々」
と踏んだところ。

決勝のカードはGIL vs 呂布カルマ
じゃんけんで負けて先攻となったGILはWheat Catビートを選択
G「あんたはテレビに出て言葉を吐いて薄っぺらくなった」
呂「お前が代表じゃ福島は泣いてるぜ」
G「たしかに泣いてるかもな だが嬉し泣きにはまだ早いぜ!」
GIL優勝!

戦極が選んだMVPは呂布カルマ
MV撮影の権利とMonster社のスピーカーなどゲットとのこと。

最後に唾奇&Hangのライブ!




日本語ラップ好きなら絶対!!

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