渋谷タワレコ6Fにて、戦極の音楽レーベルCAICAから発売されたばかりの2作品のリリースイベントと、戦極U-22の第2.5次予選が行われた。
まず智大(ちひろ)のライブ。
「ホワイトデーにブラックな音を聴かせに来た」と最新アルバム『二枚目』の曲を披露。
1回戦の結果
○ TERA_Z vs MCぬー ×
○ SHOHEI vs damn ×
× G☆O vs NillNNco ○
○ T-Swagg vs りるでび ×
○ Amateras vs Sigto-N ×
× MC龍 vs 炙(あぶり)○
× ONO-D vs J平 ○
× SHOICHIRO vs Van Pollo ○
Amateras vs Sigto-Nは延長に。
トラップビートにのせて韻を立て続けに踏むSigto-Nに対し、
「サイファー行ってラップうまくなれても俺にはなれない」
とAmateras勝利。
MC龍と炙は龍が
「炙と龍 寒い夜」
と韻を踏むと
「寒い夜でも熱くしてやろうぜ」
とかみ合った好勝負を展開し、炙の勝利。
ONO-Dは久々にバトル参戦のJ平を
「古すぎるパイセン」
とdisるが、
「新しいというわりにどこかで聴いたことあるようなフロウだな」
とJ平が返し、さらに
「言葉の中身を観客に届けなきゃ意味がない」
と主張して、J平の勝利。
SHOICHIROは1回戦でVan Polloに
「Lick-Gを聞くとみんなそんなフロウになっちまうんだよな」
とdisったものの、
「ただしゃべってるだけのお前のがラップって認められるのは日本だけ」
とdisられて敗退。
続いて人気のビートメイカー 呼煙魔によるMPCショウケース。さらに自身のアルバムの表題曲『TASK FORCE』が流れると、客演で参加しているD.D.Sが登場して自身のバースを披露した。
ベスト8による2回戦の結果。
× TERA_Z vs SHOHEI ○
○ NillNico vs T-Swagg ×
○ Amateras vs 炙 ×
× J平 vs Van Pollo ○
TERA_Z vs SHOHEI。
SHOHEIが「お前みたいなファンシーなフロウはできないが、NASTYな激辛のdisををくらわす」と凄むが、TERA_Zは
「どんなフロウが出るかは音に聞いて」
とひょうひょうとかわす。
延長になり、TERA_Zが
「これはまるでファンタジー」
と言ったのに返して
「ファンタジーじゃなくて日常 一歩ずつ進むチャンピオンロード」
とバトルビートの名前を入れてSHOHEI勝利!
炙が
「俺には付き人はいねえ 先頭を歩いてるから死体はまたがねえ」
と言ったのに、
「お前は歩兵 俺は後ろで見てる
ヘリを売ってトランプみたい 俺の付き人は野口・樋口・福沢諭吉」
と得意のフレーズを使ってAmateras勝利。
J平の
「MPCの元で闘うMCの間に入るのはプロップス」
という言い回しもうまかったが、
「Greatな即興 Straight outta 東京」
とN.W.A.を引用したVan Polloが延長も制した。
ベスト4による準決勝の結果。
○ SHOHEI vs NillNico ×
○ Amateras vs Van Pollo ×
NillNicoが
「前にバトルしたとき次会うまでに音源持ってっこい言ったよな?」
とそれが果たされていないことを指摘するも、
「この間のライブを褒めてくれてありがとう」
と音源やバトル第一主義のNillNicoの矛先をかわしたSHOHEIが勝利。
決勝のSHOHEI vs Amaterasは、8小節×4本でおこなわれた。
この日もたびたび話題に上がった戦極17章でのAmaterasの縄跳びパフォーマンスについて、
「俺も裏で見てたけどあんたを一切否定しねえ だけど俺は吐き出す叫びと雄たけび」
とSHOHEI。それにAmaterasが
「目の前の客だけを沸かせるんじゃなく、裏にいるお前らを、そしてあの場でツイッターで『Amaterasやべえことやってる』とつぶやいた奴らの心には響いてる」
と満足する。
さらにSHOHEIが
「2年前にバトルしてからの関係 あんたが意外と濃いラップ聴いてるの知ってるぜ
お互い好きなのはMSC」
と認め、今までにない展開へ。
しかし4本目のバースでAmaterasが
「やりたいことを全部やるにはお金が足りないぜ」
と得意の金持ちネタに走ると、
「俺はあえてそこをつつかなかったのに。お金じゃなくて目の前に若手のラッパー 咲いてるぜ高嶺の花」
とスキルを発揮しながら敵の隙を突いたSHOHEIが、Amaterasを下して優勝!
優勝したSHOHEIは、賞金1万円と、年末におこなわれる戦極U-22本戦への出場権を獲得した。