3/21ズキ子主催『Nucleus MC Battle』観戦レポート

冷たい雪の吹き付ける中、渋谷FAMILYにて『Nucleus MC Battle』を見てきた。
主催者は地元の群馬でサイファーを開いて実力を蓄え、第3回シンデレラMCバトルに出場して若きフィメールの期待の星として注目を浴びる15歳のズキ子

会場にはズキ子と同世代らしき若者の姿が目立つ。
オープニングはDJ Marby
ICE BAHN『越冬』
PUNPEE『Renaissance』
RAU DEF『Starz』
などから
『街から街』(×Sweet William)
『Cheep Sunday』(hokuto)
『ame』(×HANG feat. MuKuRo)
と唾奇の連発で会場を沸かせる。

序盤のライブはズキ子の知り合いの若いラッパーが並ぶ。
曲調はトラップで、tSuNeのポケモンについての曲や、zeezusズキ子とコラボしたiPhoneについての曲など、身近なことがリリックにまとめられていた。 


$walkerは中でも音楽性が高く、今後の活躍が望まれる。

バトル1回戦も若くて初挑戦の人が多かった印象。
Rose Mintは13歳ながらPUNPEE『Renaissance』のビートに早口フロウをのせてスキルを見せ観客を驚かせたが、アノニマスに敗北。
Rose Mintは音源も発表しているので、チェックしてみていただきたい。
https://soundcloud.com/rose_mint/virtual-space-prodyoung-emphasis

またMC派遣社員がイロモノのポジションを逆手に取ったやり方で会場を盛り上げる。ベスト16で百足に敗れるまで勝ち進んだ。

前半のブレイクDJはHYO-Eが担当し、MRJでも見られる独特なセンスでビートをチョイス。
ライムベリー『SUPER MCZ TOKYO』をかけたときには、そのことを知らないであろうMC龍が韻を載せる。
マジンガーZのテーマ曲がビートのときは、ビートチェックで『証言』のYOU THE ROCK★バースのサンプリングから入ったのを受けて、バトル中にMCが「着火MAKE A FIRE」と別のリリックを引用していた。

MC龍 vs アノニマスでは衝撃のシーンが!
このときの様子は本人の意志によりYouTubeでは配信されないので、会場で見た人だけのお楽しみ。

レゲエDeeJay SHAMA-ZO、のライブではしあが登場し『Tropical Holiday』をコラボした。

がーどまんのライブでは主催のズキ子も涙を浮かべて聞き入る。

初めて見たバトラーの中ではdØPPO(ドッポ)が上手かった。
CASTLE(キャッソー)も善戦。
二人とも今後の別のバトル大会で確実に結果を残していくはずだ。

ズキ子と同じ群馬県出身のMoonはノスタルジックな音楽を展開し、会場の空気を変えた。

9forのライブはたしかな経験数に基づいたテッパンの盛り上がり。

バトルをベスト8まで勝ち抜いた者たちはスタイルは違えど実力者ぞろい。
SIMの言ってることは筋が通っていて説得力がある。

NiiSANlil odeことONO-Dとフロウ対決。

後半のバトルビートはDJ Marbyが担当し、『SLAVE vol.1』の決勝を飾ったオリジナルビートが流れると観客から歓声が沸いた。

NiiSANONO-D百足など、フロウの滑らかさを武器にしたラッパーが若い観客の支持を集めて勝ち進んだが、彼らを破って決勝に駒を進めたのは、どちらもオールドスクールで頑固なスタイルのpinoMC龍だった。

ズキ子と同じ群馬のMC龍が決勝で地元のアティテュードを示し、それを言葉のウェイトで上回ったUNIRAP覇者pinoが優勝!

Masa&トラヴィス・スットコのライブと、ズキ子がラップに興味を持つきっかけとなった、じょう率いるNASTYのライブで終幕。

予定通りにいかないところはあっただろうけど、主催者の15歳ズキ子は司会しながらだんだん肝が据わってきて、手際も判定の決断も良くなっていった。
ライブも本人が好きで呼んだのが分かる熱心な鑑賞ぶりだったし、バトルの際もパンチラインが出ると表情が明るくなるのは、同じステージ上でバトラーたちの活力となっただろう。

ただ外が雪だったことや東京の街中でのイベントに来慣れていない若い子たちが多かったためか、周りのお店の敷地内にたむろして騒いだりゴミをポイ捨てしたりということがあったそうで、今後も続くとするとそういう面への対処も求められてくる。




日本語ラップ好きなら絶対!!

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