6/3 UMB神奈川予選 観戦レポート

横浜BRIDGEにてUMB神奈川予選を見てきた。
司会はDO BOY

1回戦の印象に残ったバトルは、
バチスタ vs TERA_Z
バチスタ「合わない目と目 お客さんに向かってSay yeahって何回やんの?」
TERA_Z「安心しろ俺が取るから 安心しろ俺が踊らせるから 安心しろ俺がMusicだから」(一つ前のバトルで勝利したBATTLE手裏剣のサンプリング)
バチスタの勝利。

ARUDR(アルディロ)の相手はその場でフロアから募って やまかい
A「まずは上がってきてくれてありがとう Big up! 
神奈川は鎌倉や川崎など街独自のカラーがあるから、東京の泥を塗りに来た」
や「レペゼンは横浜 綱島さんやさんとやりたい」
ARUDRの勝利。

賢士郎 vs シナチク
賢士郎「ここまでビートに乗れてるやつ一人もいねえ (2文字ぐらいずつ刻むフロウ)」
シナチク「トラップ JP(THE WAVY)とか飽きてんだよ 俺ならクラシック
ヒップホップ温故知新 横浜錆びてねえぞ方位磁針」
と地元横浜のOZROSAURUS『AREA AREA』のリリックを引用してシナチク勝利!

FA1R vs ENEMY
ENEMY「俺のラップが退屈? お前は大仏 みたく鎮座してるだけ 感じねえなH・I・P・H・O・Pのバイブス」
FA1R「お前ジュニアフライ級 ダサいバトルで名前だけ売れた」
E「画面越しでしか知らないやつに俺のラップをどうこう言われたくない
FAPとかお前の何倍も現場を作り上げてきた」
と、先々週おしくも閉店した藤沢F.A.Pというクラブで継続的に開催され、ラストも飾ったサンパールU.Gを主催してきたENEMYが勝利!

1回戦が終わって勝利した16名と、シードされた16名による2回戦の前に、15分のDJタイムからMCニガリ a.k.a. 赤い稲妻のライブ。
晋平太『Check Your Mic』のREMIXからKEN THE 390『真っ向勝負』の自分のバースを披露して会場を温め、「バトルに負けたら山にこもろう」という内容の曲と、負けたラッパーに向けたメッセージの曲で締め。
「上からの言い方になっちゃうけど、今日のバトル、若手に取ってほしいですね。T-Tongue がんばってほしいです」とコメント。

2回戦から出場したT-Tongueが先ほどのMCニガリの言葉を受けて、バースの最後
「レペゼン鎌倉
背負ってる腹切りやぐら(鎌倉の由緒ある恐怖スポット)
エール受け取ったよ赤い稲妻」
と踏んだ。

ベスト16による3回戦、1~4試合目までのビートはEMINEM『Lose Yourself』。
川崎サイファーを主催するZERO
「教えてやる川崎の恐怖 俺がエミネム お前パパドッグ」
と、この曲が主題歌になったEMINEMの自伝的映画『8mile』の登場人物の名前で韻を踏む。
1回戦でやはり川崎のディエンを下した
「お前いらないやつ 川崎二人目いただきます」
と挑発するも、バチバチのバトルを制したZEROの勝利。

野武士BALA a.k.a SBKN
「お前の言葉が刺さらないのはメルカリでハスラーの真似事しているからだ」
とdisるが、
「DO MY THINGまるでNORIKYO 
人間交差点この道は俺しか通さねえ」
と、わが道を行くことを宣言したBALAの勝利。

互いに認め合う実力者同士、ENEMY vs 青二才のバトルのビートはNas『HIP-HOP is Dead』。
青二才
「ヒップホップは絶対に死なせない」
ENEMY
「ヒップホップは悪ガキの遊び」
と主張し延長へ。
青二才がヒップホップとシーソーで踏んだのを受け、ENEMY
「俺のシーソーは常に重く傾く
プロップス勝ちなどない 過大評価なんて与えられない」
とあくまで実力差で勝敗が決まることを強調して勝利。

句潤のライブ。
「15分しかないから、俺の一部を見せます」

BLAHRMYのライブ。
「みなさんで今日のチャンピオンを決めましょう。俺たちはShowで証明」

ベスト8の組み合わせは
BATTLE手裏剣 vs ZERO
BALA a.k.a SBKN vs 91
よんろく vs
ENEMY vs T-Tongue

BALA
「今日はラップが上手いやつが一番になる日じゃねえ
この街に一番似合うやつが勝つ日だ」
と、UMB各都道府県予選の意義を口にする。
91も「頂上に行く ランドマークタワー」
と上手い返しを見せたが、残念ながら敗退。
91は声がかっこよく、内容も詰まってきているので、近いうちに
頭角を現すだろう。

ENEMY  vs T-Tongueは旧知の中だけにより踏み込んだシビアなdisの応酬に。
主張の矛盾を突いたENEMYに今回は軍配が上がった。

ベスト4による準決勝、1試合目は BATTLE手裏剣 vs BALA a.k.a SBKN
16小節×2本の形式を選択した先攻のBATTLE手裏剣は、
「ヒップホップ ヒッチコックみたいにホラーな気持ちを拾う」
と昭和生まれに伝わるライムなどをリズミカルにフロウにのせてみせたが、そのワンバース目を聞いたBALA
「大好きな先輩だけど、俺に遠慮なんかすんじゃねえよ」
と要求。
ローライダーなどの単語にも自分らしく反応してアンサーし、
「俺が優勝したときに『手裏剣が調子悪かったからって言われたくねえからな」
BALAが勝利して決勝進出を決めた。

続く vs ENEMYも、ENEMYのことをリスペクトしていると語り、
「お世話になったぜ藤沢F.A.P もらったフライヤー 朝まで首を振らした だけど
今 口が先に出る『今度は俺の出番だ』」
「あんたとのバトルは最高だぜ だが俺が頂く今日のファイトマネー」
と韻を踏むが、ENEMY
「最高だぜ このまま行くぜ最後まで」
「つかむ優勝の2文字 俺は今超気持ちいい」
と受けて堂々の勝利。

決勝は ENEMY vs BALA a.k.a SBKN
先攻となったENEMYが二つのビートのうちOZROSAURUS『AREA AREA』を選び、バトル形式は16小節×2本を指定。
この日「熱」「熱意」という言葉を何度も口にしていたENEMYはここでその熱を「燃やし尽くす」と宣言。
BALAはそれを受けて、「不思議な風が吹いて俺に火をつけた」と、ビートの『AREA AREA』のリリックも織り交ぜて返す。
ENEMYは終盤 声がかすれ、「正直 頭がいっぱいいっぱいだ」と吐露するも、「それでもHIP HOPを愛してやまない」と絶叫。
BALAは「それは分かってる 俺が勝つのも分かってる 産まれた時点でもうキングになることを分かってる」と言い切り、観客もBALAに栄冠を授けた。

優勝したBALA a.k.a SBKNは賞金5万円を獲得、そして年末12月30日に新木場スタジオコーストで開催されるUMB本戦に出場する。
また『Trial Version』というCDを1500円で販売中。この日もリスペクトを込めてバトルをしたRHYME手裏剣が参加した曲や、地元横浜の代表グループICE BAHNのDJ BEAT奉行がトラックを提供した曲などが収録されている。




日本語ラップ好きなら絶対!!

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