世界観が凄すぎる。。THA BLUE HERBの「路上」という曲について
日本語ラップ(nihongo-rap.com)
■まずTHA BLUE HERB(ザ ブルーハーブ)とは?
北海道札幌市を本拠地として活動を続ける日本のヒップホップグループ。
ラッパーILL-BOSSTINO、トラックメイカーO.N.O、ライヴDJ DJ DYEの3人からなる一個小隊。
1997年に札幌の地に結成された。文学や映画等の作品に造詣が深い彼らだから書けるリリックが札幌から全国に波紋を呼んだ。
彼らの『知恵の輪(THIRD HALLUCINATION CHAOS)』を聴いたDJ KRUSHがクラブプレイ時に盛んにこの楽曲をかけたため、東京を始めとして日本全国のヒップホップ関係者の耳を集めることになりました。
その結果、2000年に初の全国ツアーを行い。フジ・ロック・フェスティバルにも出演した伝説的なグループ。
■「路上」という曲について
リリックが文学的すぎるTHA BLUE HERBにおいて、この「路上」という曲はさらに特別です。
カトマンズの路上でドラックディーラーをしている主人公に一つの物語を歌っています。
これはラップの範疇や、音楽の範疇を超えて。文学です。
俺に憑り付いているっていうカルマによると
俺は人違いで死ぬらしい
冗談じゃねえ。そのご指名自体が人違いだぜ。
上の歌詞のように、主人公は”人違いで死ぬ”という運命を背負っているようです。
俺はタイパウダーとブラウンシュガーを扱う この時期のカトマンズは好き者が集まる
「ドルや円をたくさん持ったお客さん、アンタは特別だから他のヤツからは買うな」
彼は毎日カトマンズで旅行客や中毒者を相手にドラックを売り続けています。
昨日の日本人は久しぶりのお人好しだ シュガー 2000/gで喜んでうなずいた
5gで10000、スキーに渡すのが1000かける5gで5000 残り5000
スキーに借りた金が1000 次の仕入れ分が500かける4で2000
残った2000ルピーそこそこが俺の儲け
到底割に合わねえ、この5年
何万回ここを往復したと思ってる? どれだけ有害な空気を吸ったと思ってる?
ドブネズミは俺を家族だと思ってる もう地球はここだけとすら思ってる
日本人に対してもドラックを売っていたようですね。
「世界はゲッ○ーだ、絶望のベットだ、出口が入り口につながっている迷路だ」
主人公は今の生活に絶望を感じているようです。
果たしてその後どうなるかは、音源を聴いて確かめてみてください。