ラッパーのテレビ出演に対して言いたいこと
ライター:MC派遣社員(@prpmqjjpmzrm)
みなさんこんにちは!MC派遣社員です!
もうすぐGW。
イベントも各地で開催されるようなので情報は確実にチェックして、たくさん足運べると良いですね(^^)
さて、今回はテレビ出演問題。
近年、ラッパーが各種メディアに登場する機会が格段に増えています。
雑誌、ネットテレビ、ラジオ、スカパー放送、さらに地上波。
ラップブームのおかげで自分の好きなラッパーがこのような場所に登場することに喜ぶ人も多いでしょう。
ラッパーとしても宣伝効果やそもそも世の中にhip-hopが浸透して来た証として喜ぶものも多いでしょう。
しかし、こういった動き、特に「テレビ出演」を嫌う動きがあるのも確かです。
なぜでしょう。考えていきましょう。
1.テレビ用のイメージ作りが始まること
様々な情報がネットで飛び交う現代。
にちゃんねる。まとめサイト。ブログ。Twitter。Facebook。
これらには政治家、タレント、アーティストの裏話が暴露されることが多々あります。
整形や裏の性格、不仲説から解散疑惑に薬物疑惑など様々ですね。
不思議なことに広がる噂はそのほとんどが悪い話なのです。
ここから現代の人々は
「テレビの人間は偽りの顔で出演している。」
「テレビは嘘ばかり。ヤラセで楽しませている。」
「そこに出ているやつらなんて考えられない。」
と発想するのでしょう。
だからこそリアルを追い求めるはずのラッパーがテレビ出演することを嫌う人がいるんですね
2.セルアウト文化について
セルアウトとはすごーく簡単に言うと、「売れるためにポップな手法に出る」って感じですね。
多くの人、
つまりhip-hopをあまり聞かない人たちにも売れるようにj-popのような雰囲気の曲を出したりすることを基本的に指します。
ヒップホップにはこのセルアウトを叩く文化が根付いていて、
スチャダラパーやKREVA、Dragon Ash、童子-Tなど
がそう呼ばれてしまうことが多いですね。
では、テレビ出演はセルアウトなのでしょうか?
それは後ほど詳しく書いていきます。
3.テレビでよく見かけるラッパーについて
フリースタイルダンジョンを除き、特にバラエティ番組などのテレビでよく見かけるラッパーは誰でしょうか。
最近だと1位はちゃんみなですかね。
「今夜くらべてみました」や「しゃべくり7」などの出演が特に話題になりました。
それと、ACE。
モノマネ番組からドッキリ番組、様々なジャンルで活躍しています。
この2人はキャラ立ちも相当すると思いますし、テレビ側としてももってこいでしょう。
意外とR-指定がこういった番組に出てるのを見かけません。
自らも「仕事をかなり選んでる」と言っていますので「ナカイの窓」出演時はヒップホップの特集だったから出たのでしょう。
ヒップホップに関係ないものは出ない、と。
それと出演が多いのは晋平太ですかね。だいたい「ラップ講師」的な立場で登場しますね笑
そしてK DUB SHINE。
キングギドラメンバーの彼はそれこそセルアウトとは程遠い第一線で活躍していましたが、近年はクイズ番組や「行列のできる法律相談所」の出演で話題に。
このことが気に入らないヘッズは
「セルアウト」
「もう昔のK DUBはいない」
「俺らのみたいK DUBじゃない。ださい」
との声。
4.テレビ出演=セルアウト なのか
この2つが完全にイコールになるとは僕は思いません。
セルアウトというのは、大多数の人が喜びそうな手法で売れていくことです。
仮にK DUBがタレント業で人気を取ったところで、K DUBのゴリゴリのhip-hop感のある曲をこぞってみんなが買いだすとは思えないからです。
T-PABLOW「ヒップホップってのは生き方、って学んで来た道端」(Life style)
みなさんが引っかかるのは恐らく、曲とのイメージと出演時のイメージがずれてるいるのはリアルじゃないということじゃないでしょうか。
僕はここで思うんですが、曲とのイメージに合わせて日常だったりメディアだったりで無理やり作るのがリアルなのでしょうか。
これぞヒップホップ!って感じのラップをする人たちは普段からギラギラしていて、バラエティ番組であるようなポップな会話はしないのでしょうか。
ある意味で日常の光景を移すリアルというものがあってもいいのかな、と。
まずいのはそこでキャラづくりを無理に始めたり、会話の弾みで嘘をついたりすることだと思います。
僕はどの考え方も否定するわけではないですし、確かにあれやこれやとバンバンメディア進出して、ヒップホップを「ギャグ」と見られて帰ってくるものなど、ある程度のお仕事の選別も必要だと思います。
本場アメリカを見てみればエミネムや他の有名どころのラッパーだってテレビ出演しています。
ギャグだってやってることあります。
ルーツアメリカではどんな動きをしてるのか、これからのヒップホップとメディアの関係はどうなるのか、まだまだ目が離せません。